筋膜って何?

筋膜性疼痛症候群の解説

いつまでも、何をやっても良くならない、その痛みは「筋膜性疼痛症候群」の疑いがあります。 

 筋膜性疼痛症候群とは、筋膜とその周囲の組織に タンパク質の増殖(癒着)がおこり、うずくような痛みや凝り感、手脚のしびれ などを主症状とする疼痛症候群です。

そもそも「筋膜」って何? 

国内の「痛み治療」の専門医で組織する「日本整形内科学研究会」では、「筋膜」について要約すると、このように説明されています。 

我が国での「筋膜」という用語の意味は、「筋」肉を包む「膜」組織と狭い意味で解釈されがちですが、本来は、世界中で使用されている「 Fascia(ファシア)」という筋・腱・靭帯・皮下組織を含む全身を取り巻く膜組織のことを指します。

したがって、「筋膜性疼痛症候群」とは、身体の筋肉・腱・靭帯・皮下組織に生じたコリによって局所循環障害が起こることで、本来、水分(リンパ液)に富み、潤い豊かである筋膜にもその水分が滞り、ネバネバドロドロと周辺組織は癒着を起こし、さらなる循環障害が続いてゆく、その結果に起きる「痛み」や「不調」を引き起こす様々な症状、ということになります。 

身近な例で言うと、肩こり、腰痛をはじめとした慢性的な痛み、スポーツなどの酷使による筋肉や関節の痛み、など、日常に遭遇する多くの症状に「筋膜」が原因である可能性があると言われております。 

筋緊張性頭痛、偏頭痛、顎関節症、頸肩腕症候群、五十肩、テニス肘、ゴルフ肘、手根管症候群、腱鞘炎、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変形性股関節症、変形性膝関節症など 

私たちにとって馴染み深いこれらの症状は「日本整形内科学研究会 」にて、「筋膜性疼痛症候群」の可能性がある代表的な疾患として挙げられています。 私自身の経験からみても、これらの辛い症状に対して、当院にて「筋膜ケア」を施すことで軽快する事は多く、場合によっては、その症状すべてが解消する場合もあるくらいです。 

つまり、日常的に遭遇する「痛み」や「不調」の多くに「筋膜」は大きく関わっている、という事が、現在の医学では、世界共通の認識になっているのです。 

じゃあ「筋膜」はどうなってしまっているの?

じゃあ「筋膜」はどうなってしまっているの?

私たちは、日常生活において、重いものを持ったり、長時間同じ姿勢でいたり、普段やり慣れない事をしたり、スポーツにおいては、ハードなトレーニングで身体を酷使したり、そんな時には多くの場合、身体のどこが痛くなるものです。これが数日で治る場合には、いわゆる筋肉痛という一過性の状況で心配には及びません。

しかし、このような身体への負担が強烈な場合や長期間にわたり酷使が続く場合には、炎症が生じたり、循環が滞ったり、いずれの場合も、毛細血管の血流やリンパ液の巡りが悪化して行きます。特にリンパ液の循環不全に長期間続くと「筋膜」の潤いが失われ、ネバネバと粘着化し、皮膚・筋肉、関節など周辺組織と癒着状態に陥ります。もともと痛みを感じる知覚神経が豊富な「筋膜」は過敏になり、痛みを感じやすくなるのです。

また、「筋膜」には、コラーゲン等のタンパク質が多く含まれ、とてもしなやかで弾力性に富む性質があります。したがって、この性質が失われれば、身体の柔軟性が低下し、加齢とともに、筋肉や関節が固くなるのもこのためです。

もうお分かりだと思いますが、「筋膜ケア」とは、筋膜の潤いを取り戻し、癒着状態を解消させ、痛みの過敏化を和らげ、しなやかで弾力に富む性質に戻してゆく施術である、という事になります。その意味で、「筋膜ケア」は生理学的にはとても理にかなった施術と言えるのではないでしょうか。 

なら、どんな治療をするの? 

最近では、テレビ、雑誌などのメディアで「筋膜リリース」としてよく取り上げられおります。
ご存知の方も多いのではないでしょうか。

お医者さんが行うものとしては、「ハイドロリリース」というエコーで患部を観察しながら、生理食塩水を注射することで筋膜の癒着状態を解消させる技術があります。非常に効果的とのことですが、まだ専門医が極めて少なく、医療として稀少であることが非常に残念に思います。

セルフケアとしては、「筋膜ストレッチ」なるものをよく目にしますが、的確に筋膜にアプローチ出来ないと効果的な癒着の解消にはならないと思われます。手軽である一方、的確に行えないと効果に差が出てしまうという難点があります。

きなり整骨院での「筋膜ケア」を簡単にご説明します

きなり整骨院での「筋膜ケア」を簡単にご説明します

当院では、
皮膚を吸引する
皮膚に微振動を与える
頑固なコリには体外圧力波を照射する
この3つの手段を用いて、筋膜の癒着を解消していきます。

その結果、血液、リンパ液の循環が解消し、痛みの過敏な状態は緩和され、自律神経の緊張が徐々に解け、自然治癒が促されていきます。それぞれの手法には生理学的に意味の意義のある根拠がありますので、安心して受けていただけるものと考えております。

 

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