慢性腰痛はストレスが原因って本当？自分で取り組める改善策も紹介

慢性腰痛とは？

慢性腰痛は、一体どういったものなのでしょうか。通常の腰痛でも原因を特定することは簡単ではないため、慢性腰痛の場合も、丁寧に原因を探っていく必要があります。ここでは、慢性腰痛とは一体どういうものなのか、その原因として考えられることについてご紹介します。

そもそも慢性腰痛ってなに？

慢性腰痛とは、腰痛が3ヶ月以上続いている状態のことを指します。なかには、ずっと痛みが続く場合もあれば、よくなったり悪くなったりを繰り返す場合もあります。

幅広い年代の人に見られるもので、小学生のような小さな子どもから、年配のお年寄りの方まで多くの方が悩まされています。とくに、30歳〜50歳くらいの方、なかでも都心で事務職についている人に多く見られるのが特徴です。

身体的な原因によるもの

慢性腰痛を引き起こす身体的な原因としては、椎間板ヘルニアや圧迫骨折などがあります。そのほかにも、脊柱管狭窄症が原因となる場合もあるでしょう。腰痛が起こることで、腰回りの筋肉が緊張し硬くなってしまいます。そうすることで、さらに血行が悪くなったり、疲労がとれにくくなったりしてしまうのです。最終的にこれらを繰り返すことでさらに痛みが増すというサイクルに陥ってしまうため、早めの対処が肝心です。

精神的ストレスによるもの

事務職として働く方に起こりやすいことからもわかるように、慢性腰痛には不安やうつなどの精神的ストレスが大きく関係しているといわれています。なぜなら、精神的ストレスを長期間にわたり抱えていると、痛みを遮断するために必要なドーパミンが放出されにくくなってしまうからです。ドーパミンの放出が少なくなると、腰痛が長引いてしまったり、小さな痛みでも激しい痛みに感じてしまったりするのです。

また、原因が精神的な部分にあるということを特定しないまま治療を続けていると、症状が長引いてしまうだけでなく、改善しないことに対するストレスや不安で痛みを悪化させてしまう可能性もあります。

慢性腰痛を改善するためにできること

慢性腰痛を改善するためには、どのようなことに取り組むのがよいのでしょうか。ここでは、自宅で取り組みやすい対処法を4つご紹介します。

よい姿勢を保つ

慢性腰痛は、普段の姿勢が悪かったり、同じ姿勢を長時間続けてしまったりすることによっても引き起こされる可能性があります。そのため、普段から正しい姿勢を意識することが大切です。

耳と肩、足の付け根、足首、膝が真っ直ぐなラインになるような姿勢を意識しましょう。背筋や腹筋がリラックスしている状態では、腰に負担がかかってしまうため、適度に緊張している状態を保つようにしてください。

腰をそりすぎない

腰をそりすぎてしまうと疲労が溜まりやすいため、軽くそっているくらいがベストです。これらを確認するためには、背中を壁にピッタリとつけた状態で立ち、腰と壁の隙間をチェックするのがおすすめです。

腰が普段からそりすぎている方は、ストレッチを行うことでそれらを改善できます。痛みが出ない範囲で、背筋やもも裏のストレッチを行いましょう。

腹圧をかける

腹筋が正しく使えずに脱力していると、腰へ大きな負担がかかってしまいます。そのため、腹筋がうまく使えていない方は、痛みの出ない範囲で筋力トレーニングを行いましょう。

腰を痛めずに腹筋や背筋を鍛える方法を選んで、無理のないように行なってください。また、ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動を取り入れるのもおすすめです。

考え方を変えてみる

精神的な原因により慢性腰痛が起こっている場合には、メンタルケアも欠かすことができません。とくに、痛みに集中してしまうとさらにストレスが大きくなってしまうため、楽しいことや好きなこと、適度な運動など、痛み意外のことに目を向けるようにしましょう。

また、慢性腰痛で仕事や家事に支障が出てしまうと、罪悪感を覚えてさらに悪化してしまう方も少なくありません。少しでもできることがあればそれでOKという風に、考え方を変えるよう心がけてみましょう。

まとめ